大手銀行(追加) 2005 12 5
先日、大手銀行について、厳しいことを書きましたが、
「りそな銀行は、違う」という意見をいただきましたので、追加しておきます。
地元商店街は、閉店で、シャッターが降りたままの店が目立つとも聞きます。
そういう状況で、たいていの銀行は、午後3時で、シャッターを下ろしてしまうと思います。
これでは、ただでさえ寂しい地元商店街が、余計に寂しくなります。
しかし、りそな銀行は、午後3時以降も、窓口を開いており、
午後5時まで、支店によっては、午後7時まで営業をしているそうです。
寂しくなってしまった地元商店街に、明かりを灯しているのが、りそな銀行かもしれません。
2003年に、「銀行とは、サービス業である」と書きましたが、
そういう精神で頑張っているのは、りそな銀行かもしれません。
大手銀行の決算が絶好調と聞く度に、こう思ってしまう。
いつの間に、大手銀行は、証券会社のようになってしまったのか。
証券会社は、手数料で稼ぐビジネスモデルの典型だと思います。
しかし、大手銀行が好調な原因を見てみれば、
本業ではなく、手数料で稼いでいると思えるのです。
預金者から見れば、かなり高い手数料で稼ぎ、
さらに、投資信託などを販売して、その手数料で稼いでいる構造が、よくわかります。
もう銀行は、銀行であることに疲れて、銀行業を止めてしまったのか。
どう見ても、今の銀行のビジネスモデルは、証券会社のビジネスモデルと同じです。
そうであるならば、一刻も早く、銀行は、手数料の引き下げを始めるべきです。
なぜならば、証券業界は、手数料を引き下げて、顧客サービスの向上を図っているからです。
それとも、証券業界は、お人好しなのか。
収益の柱である手数料を引き下げて、顧客サービスの向上を図るのは、お人好しなのか。
いや、そうではありません。
証券業界には、厳しい「競争」があるからこそ、
手数料を下げて、顧客サービスの向上を図ることで、生き残り競争を戦っているのです。
そもそも、銀行業とは、どういうことか。
もう一度、教科書を読んで、出直すべきだと思います。